プロが教える！正しいヘアブラッシングの方法とヘアブラシの選び方

髪をブラッシングするのは、ヘアスタイルを整えることや、髪の絡まりを取り除くことだけが目的ではありません。

頭皮を刺激することで、血行を高めたり、皮脂を毛先まで行き渡らせることで、潤いとツヤのある毛先へと導くことができます。また、ブラッシングによって開いたキューティクルが整うことで、髪本来のツヤを引き出すことも期待できます。

ヘアブラシさえ持っていれば、手軽に髪と頭皮のケアをできるのが、ブラッシングの魅力といえます。

正しいブラッシングのやり方をご紹介します。

・毛先から、やさしくほぐすようにブラッシングをします
・髪の真ん中ちょっと上くらいから毛先に向かってブラシをいれる
・根元から毛先に向かってブラシをいれる

上記のように、毛先、中央、根本と、3度に分けて、髪の流れに沿ってブラッシングをするようにしましょう。

髪の毛が長い人は、この手順をもう少し分けて少しずつ毛先の方からブラッシングをします。間違っても、強く無理やりブラッシングをしないように注意してください。

ブラッシングを行うべきタイミングとして外せないのが、シャンプーをする前のブラッシングです。

髪についた埃、汚れを取り除くことができるだけでなく、あらかじめ毛の絡まりをほぐしておくことで、シャンプーによる抜け毛や、摩擦によるダメージを軽減することができます。

泡立ちもよくなるため、使うシャンプーの量を減らせますし、洗う時間も短く済むため、洗髪によるダメージ軽減にもつながります。

入浴する前、髪を濡らす前に、ブラッシングをする習慣をつけるようにするとよいでしょう。

また、あわせて習慣にしておきたいのが就寝前のブラッシングです。就寝中の髪のからまりや、摩擦によるダメージを抑えることができますし、寝ぐせの予防にもつながります。

さらに、ブラッシングをする目的や髪や頭皮の状態によって、ヘアブラシを使い分けられると、より効果的にヘアケアを行うことができるようになります。

ブラッシングをするときに、自分の髪質、ヘアスタイル、髪の悩みによってブラシを使い分けることが美髪への近道です。

あなたに合ったブラシを選べるように、様々な種類のブラシをご紹介しますので、参考にしてみてください。

クッションブラシは、ブラシの根本部分がクッションのように柔らかい素材でできているヘアブラシのことです。クッション性があるため、ブローや髪を梳かす際、髪や頭皮へのダメージを軽減することができます。

また、クッションブラシは頭皮に対して適度な刺激を与えられるため、血行を促し、ツヤやかな髪を保つことにもつながります。

猪毛や豚毛などの天然毛を使用しているクッションブラシを選べば、毛に含まれている油分によって髪にツヤを与えたり、静電気を防いでくれたりする効果も期待できるでしょう。

ブラシの面積が広く短時間で髪を梳かせるため、ブラッシングに時間をかけたくない人におすすめです。

また、パドルブラシは根本に空気穴が空いていることで、頭皮にブラシを当てると、空気が抜けるようになっています。その構造からクッションブラシ同様に、クッション性が高いため、髪や頭皮に負担をかけることなくブラッシングできるのも魅力です。

スケルトンブラシは、ブラシの目が粗く、すき間が空いているブラシのことです。手ぐしに近い感覚で髪を梳かせるのが特徴です。

目が粗いため、毛量の多い方や、髪が絡まりやすい方。パーマをかけているときに使いやすいブラシです。また、髪との摩擦がおきにくいので、濡れた髪への使用にも適しています。

360度全てにブラシが付いているブラシになります。ロールブラシは、ドライヤーと一緒に使うことが多く、ブローやスタイリングをするのに適したブラシです。

髪を引っ張る力が強いため、根元からブラッシングすることでくせ毛を伸ばしたり、逆にカールをつけたり、髪にボリューム出したりする用途に向いています。

ロールブラシは、太さや材質など、様々なものが販売されているので、髪質や髪の長さ、用途に合わせて選ぶ必要があります。専門店で相談するか、カットの際にご相談していただければ、どういったロールブラシが合っているのかご提案することもできます。

ブラッシングを全くしない。そもそもヘアブラシを持っていないという人もいるのではないでしょうか。

ブラッシングの目的は髪の絡まりをほぐすだけではありませんので、髪の長さやヘアスタイルに関わらず、ブラッシングを毎日の習慣にすることが大切です。

髪と頭皮のケアのために、正しいブラッシングを身につけて美しい髪を目指していきましょう。