試験勉強や宿題など、「やることがあるけれど眠い…」というとき、皆さんはどうしていますか?
「もちろん眠くても頑張ってやることを終わらせる!」
という方は、ちょっと待って!
眠い目をこすりながら夜遅くまで勉強した内容が、次の日全く身についていなかったという経験はありませんか?
睡眠不足が重なると「睡眠負債」が溜まり、人間の脳の機能は著しく低下します。
眠くてもやることがあるからといって、根性だけでがんばり続けるのは逆効果です。
眠いときは一度仮眠をとり、頭をスッキリさせた方が効率よく勉強が進みます。
眠るといってもそれほど長い時間は必要ありません。
どうしても集中できないときは、15分だけでも横になって目を閉じてみてください。
ほんの少し休むだけでもリフレッシュされるのが実感できるでしょう。
今回は毎日夜遅くまで頑張っている方のために、「仮眠の取り方・メリット」について解説いたします。
「睡眠負債」に負けない!仮眠のとり方は?
「そんなによいものならば今すぐにでも仮眠しよう!」と思われましたか?
それでは実際に仮眠をとる際の注意点やコツなどを見ていきましょう。
はじめは難しいかもしれませんが、ポイントを意識することで仮眠を使いこなせるようになるでしょう。
詳しい解説を参考に、ぜひ実際に試してみてください。
仮眠ポイント1 最適な仮眠時間は15分~20分
仮眠が勉強の効率をアップさせるとはいえ、仮眠によって勉強時間が削られすぎては元も子もありません。
では、最適な仮眠時間とはどのくらいなのでしょうか?
その答えは、ずばり15分~20分程度です。
人の睡眠には「レム睡眠(浅い眠り)」と「ノンレム睡眠(深い眠り)」の二つの状態があります。
目が覚めたときに「もう少し寝ていたい」と感じるのは、ノンレム睡眠時目が覚めてしまったためです。
しかし15分~20分程度で仮眠を行うことで、深い眠りに入る前に目覚めることが可能です。
それにより目が覚めた後すぐに、スッキリした頭で行動に移ることができます。
仮眠ポイント2 ベストな時間帯をチョイス
よりよい仮眠をとるためには、ベストな時間帯を選ぶことも重要。
一般的に日中眠気に襲われやすいのは14時~16時の間です。
この時間帯にシャッキリとした意識を保つことができれば、授業中や時間内でも居眠りをすることもなく、勉強に一層身が入るというもの。
そのため、仮眠をとるのにベストな時間は、睡魔が訪れる直前、遅くとも15時までの間です。
あまり遅い時間に仮眠をとると、逆に夜眠れずにかえって睡眠不足の原因になってしまうこともあります。
仮眠ポイント3 時間感覚をつかもう!
「15分の仮眠のつもりが、つい寝過ごしてしまい結局やることが終わらなかった…」
なんてことにならないように、丁度よい仮眠の時間感覚をつかむ練習をしましょう。
やり方はカンタン!
自宅など音が鳴っても問題の無い場所で、仮眠前にアラームをセットしておくだけです。
レム睡眠中の人間は、実はまだ意識があり周囲の物音などが聞こえている状態です。
そのため20分程度の仮眠中であれば、アラームに気がつかないということはまずありません。
万が一、アラームに気がつかず寝過ごしてしまったとしたら、それはそれだけ身体が睡眠を必要としていたということ。
かえってよい休息になりますから、どちらにしても問題はありません。
仮眠ポイント4 1分間目を閉じるだけでも効果アリ
「そんなこと言われても仮眠する時間もない」
「授業間の休み時間は10分しかないよ」という方もいらっしゃるでしょう。
そんな方はたった1分間で構いませんので目を閉じてください。
それだけで効果があるのかと思われるかもしれませんが、ちゃんと効果はあります。
人は「目」から多くの情報を収集する生き物。
周りが見えているだけで脳は絶え間ない情報処理に追われています。
そのため目を閉じるだけでも膨大な情報を遮断し、脳を休息させることが可能です。
その間に自分がやるべきことを整理してみましょう。
この1分間も時間が取れないとしたら、スケジュールの立て方や計画性そのものに問題がある可能性が高いです。
今やっていることを進める前に、もう一度プランを立て直すことをオススメします。