高齢化・少子化・核家族化の影響により、お墓を購入・管理しない方が増加しています。そうした方は「自然葬」というスタイルを選ぶことも多いようです。
かつては自然葬といえば、「散骨」といって、海や山などに細かく粉砕した遺灰を還す方法がとられていました。
今は、葬儀の新サービスとして「樹木葬」「海洋葬」を行う事業者も多くなっています。
「樹木葬」は、墓石の代わりに樹木を墓標として、遺骨を自然に還す自然葬のひとつ。「海洋葬」とは、海に散骨することを指します。
しかし、近年、日本国内では散骨を禁止する条例を設けている地方自治体が増えています。
東京都では、「都内における散骨については事前に各自治体に確認をとること」と福祉保健局が明記。静岡県熱海市では、「無秩序な散骨が行われることによって、風評被害等による熱海市のブランドイメージを毀損するおそれがある」として、2015年7月、「熱海市海洋散骨事業ガイドライン」を制定しました。
他の国々では、散骨に関する法律や州法を設けているところもあります。
「お墓なんて必要ない!自分の遺灰や遺骨は海や山に撒いてくれればいい!」とおっしゃる方がときどき見られますが、実際にはそう簡単にはいかないのが実情なんです。
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