以前に比べて一般的になってきたカイロプラクティック。
しかし、どのような施術を行うのか詳しくご存知の方は多くないのではないでしょうか?
当院のお客様でも「整体とは何が違うの!?」というお声もチラホラ…
そこで今回は、次のポイントについて詳しく解説いたします!
・カイロプラクティックとはどのようなものか
・整体とカイロプラクティックは何が違うのか
ぜひ参考になさってください。
カイロプラクティックって何?
カイロプラクティックとは、19世紀にアメリカで始まった施術法です。
カイロとはギリシア語で「手」を表す言葉で、その名の通りオールハンドによる施術が特徴です。
カイロプラクティックは身体の痛み・シビれといった不調を改善することだけが目的ではありません。
カイロプラクティックには、施術を通じて「人体が本来備えている自己修復機能を回復し、正常な状態に整える」という効果もあるとされています。
現代的な医療のように病気や症状そのものを取り除くというよりは、根本的な原因がある身体部位の状態を整えることで自然と症状が治まる、といった考え方に立脚しています。
整体とカイロプラクティックの違いとは?
では、整体とカイロプラクティックにはどのような違いがあるのでしょうか?
大きく分類すると、「歴史」「資格」「施術内容」の3項目に明確な差があります。
整体とカイロプラクティックそれぞれの特徴を紹介し、比較してみましょう。
歴史の差
前述の通り、カイロプラクティックは19世紀のアメリカで開発された施術法です。
そのため、歴史としてはさほど長くなく、100年強といった程度です。
一方整体は中国で生まれた「推拿(すいな)」という療法をもとにしているといわれており、実に数千年もの歴史が存在しています。
いわゆる「あん摩」も推拿をルーツとした手技であり、日本の文化として古くから取り入れられていることが分かります。
資格の差
実は、日本においてはカイロプラクティックも整体も特別な資格を必要としていません。
整体およびカイロプラクティックは日本の法律上は「代替医療」とされており、「はり師・きゅう師・あん摩マッサージ師」などのように国家資格が無いためです。
カイロプラクティックや整体の専門学校を卒業することで得られる資格はあくまで民間の資格。
資格を持っていなくても違法ではありませんが、取得していることでその施術者に一定の知識・技術レベルを期待することはできます。
ところが、アメリカやヨーロッパを中心とした海外では、カイロプラクティックの扱いは大きく異なります。
海外では医療の一部とみなされ、国家資格を取得しなければ施術を行うことができません。
カイロプラクターとして大学のドクターコースへ進み、「カイロドクター」としてのキャリアを積む人も少なくありません。
施術内容の差
整体は中国発祥の推拿(すいな)をもとにしていることからも分かるとおり、東洋医学的な理論にもとづいている場合がほとんどです。
特に「気」や血液のめぐりを改善し、背骨など骨格のゆがみを正常に戻すことで、全身の症状を改善に導きます。
1回の施術にかかる時間はおおむね60分~90分ほど。
不調のある部位への施術を中心に、痛みを和らげます。
一方カイロプラクティックの施術は、西洋医学の見地から、骨格により強くフォーカスしています。
骨のズレやゆがみによって神経が圧迫されることで起こる不調を、手技によって整えることが主な内容です。
カイロプラクティックは施術時間があまり固定的ではないという点も特徴です。
30分程度で終わることが多いですが、症状の改善に必要な施術が完了すれば15分で終わる場合もあります。
整体やカイロプラクティックをうまく使い分け、健康な生活を送りましょう
今回は整体とカイロプラクティックの違いについて解説しました。
世の中にはこの他にもさまざまな施術が存在します。
どれもメリット・デメリットがあり、人によって合う合わないが出るものです。
毎日を快適に過ごすためにも、ご自身の抱えている不調やお悩みに適した施術を選びましょう。