歯並びが気になっている方のなかには、歯列矯正を検討している方もいるかもしれません。でも、歯列矯正というと子どものうちに行うものというイメージがありませんか?
大人になってから始めてもちゃんと期待している効果が得られるのか心配だったり、また、器具をつけたまま仕事先やプライベートで人と顔を合わせることに不安を抱えていたりする方もいるのではないでしょうか。
とはいえ、歯は食事のたびに使うもの。つまり毎日使うという方が多いのではないでしょうか。かみ合わせが悪くなってしまっては、口腔以外のほかの部分の健康にも影響が現れる可能性があります。
また、歯並びにコンプレックスを抱えている方の場合は、自信をもって人前で笑うことができないというお悩みもあるかもしれません。
今回は、それらを改善できるかもしれない「矯正歯科治療(歯列矯正)」について、お話しします。
矯正歯科治療(歯列矯正)を行う目的
矯正歯科治療は、歯並びによって引き起こされるトラブルを緩和させることを目的として行われるものです。たとえば歯並びがよくないと、こういった事態に発展する可能性があります。
・かみ合わせが悪くなる
・うまく咀嚼できなくなる
・口呼吸になる
・滑舌が悪くなる
・歯磨きがしにくくなる
まず、かみ合わせが悪くなると、さまざまな問題に発展する可能性があります。むしろ上のすべての現象、症状はかみ合わせが影響して起きることと捉えてもいいかもしれません。ほかにも、片頭痛や肩こりを起こすことがあるともいわれています。
そして「口呼吸になる」というのは、唇が自然に閉じられない場合にそうなる可能性があるということです。口呼吸は口臭の原因になったり、菌やウィルスなどが入りやすくなることで風邪などをひきやすくなったりするといわれます。
また、歯と歯の間にブラシが届かないなど充分に歯磨きができなくなると、当然ながら虫歯や歯周病の原因にもなりかねません。口を健康に保つためには歯並びにも注意するようにしてみてください。
ほかにも、先ほど触れたとおりコンプレックスを抱えている場合は、それによって人と話すことに自信が持てなかったり、大きな口を開けて笑ったり食事をしたりすることが億劫になり、人とコミュニケーションを取ることが苦痛になることもあるでしょう。それが元来の性格によるものではなく歯並びによるものであれば、歯列矯正することで本来の自分らしさを取り戻すことができるかもしれません。
・かみ合わせが悪くなる
・うまく咀嚼できなくなる
・口呼吸になる
・滑舌が悪くなる
・歯磨きがしにくくなる
まず、かみ合わせが悪くなると、さまざまな問題に発展する可能性があります。むしろ上のすべての現象、症状はかみ合わせが影響して起きることと捉えてもいいかもしれません。ほかにも、片頭痛や肩こりを起こすことがあるともいわれています。
そして「口呼吸になる」というのは、唇が自然に閉じられない場合にそうなる可能性があるということです。口呼吸は口臭の原因になったり、菌やウィルスなどが入りやすくなることで風邪などをひきやすくなったりするといわれます。
また、歯と歯の間にブラシが届かないなど充分に歯磨きができなくなると、当然ながら虫歯や歯周病の原因にもなりかねません。口を健康に保つためには歯並びにも注意するようにしてみてください。
ほかにも、先ほど触れたとおりコンプレックスを抱えている場合は、それによって人と話すことに自信が持てなかったり、大きな口を開けて笑ったり食事をしたりすることが億劫になり、人とコミュニケーションを取ることが苦痛になることもあるでしょう。それが元来の性格によるものではなく歯並びによるものであれば、歯列矯正することで本来の自分らしさを取り戻すことができるかもしれません。
おもな矯正歯科治療の方法・種類
歯列矯正の方法はさまざまありますが、おもに「ワイヤー矯正」「裏側矯正(舌側矯正)」「マウスピース矯正」の3種類が有名でしょう。
ワイヤー矯正
もしかしたらこの方法が一番主流かもしれません。歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる矯正器具を取り付け、それにワイヤーを通し、動かしたい方向に適切な力をかけて移動させるというものです。
このブラケットは金属でできたもの以外に、プラスチックやセラミック、ジルコニアを使ったものがあり、透明や白色で目立ちにくいことから、仕事で多くの人と接する機会がある方などに選ばれているようです。
適応範囲が広いため、多くの症例がありますが、一方でどうしても矯正装置が目立ちやすく、硬い食べ物やねばりの強い食べ物をひかえる必要があるなど、食事内容が制限される可能性があります。
このブラケットは金属でできたもの以外に、プラスチックやセラミック、ジルコニアを使ったものがあり、透明や白色で目立ちにくいことから、仕事で多くの人と接する機会がある方などに選ばれているようです。
適応範囲が広いため、多くの症例がありますが、一方でどうしても矯正装置が目立ちやすく、硬い食べ物やねばりの強い食べ物をひかえる必要があるなど、食事内容が制限される可能性があります。
裏側矯正(舌側矯正)
裏側矯正はワイヤー矯正を歯の裏側で行うというものです。外側から矯正器具が見えにくくなるため、見た目が気になる方にも人気の治療法ですが、表側に設置する通常のワイヤー矯正と比べると高い技術が要されるため、かかりつけの病院で施術可能かどうか確認しておいたほうがよいでしょう。
特長はやはり目立ちにくいという点ですが、矯正装置が舌に触れる可能性があるため、慣れるまで発語しにくかったり、口腔内を傷つけてしまったりする可能性があります。気になる箇所が全体ではなく数本の場合などは、部分矯正にすることでそれらの可能性を緩和させ、費用も抑えることができるでしょう。
特長はやはり目立ちにくいという点ですが、矯正装置が舌に触れる可能性があるため、慣れるまで発語しにくかったり、口腔内を傷つけてしまったりする可能性があります。気になる箇所が全体ではなく数本の場合などは、部分矯正にすることでそれらの可能性を緩和させ、費用も抑えることができるでしょう。
マウスピース矯正
マウスピース矯正の場合、矯正装置はマウスピースひとつのみ。歯型を取り、一人ひとりの口の形に合った精巧なマウスピースを2週間ごとに更新して取り替えることで、徐々に歯を動かしていくという治療法です。
特長は上のふたつと異なり、取り外しが簡単にできるということ。食事も歯磨きも外した状態で行えるので、虫歯や歯周病のリスクが小さくすむでしょう。ただその分、変化もゆるやかなので、治療期間が長くかかったり、もとの歯並びの状況によっては治療対象外と見なされたりする可能性もあります。
特長は上のふたつと異なり、取り外しが簡単にできるということ。食事も歯磨きも外した状態で行えるので、虫歯や歯周病のリスクが小さくすむでしょう。ただその分、変化もゆるやかなので、治療期間が長くかかったり、もとの歯並びの状況によっては治療対象外と見なされたりする可能性もあります。
ほかの治療法
上の3種類以外にも、上顎部分は裏側矯正、下顎部分はワイヤー矯正を施す「ハーフリンガル矯正」や、最初はワイヤー矯正や裏側矯正を行い、あとからマウスピース矯正に切り替える「コンビネーション矯正」、歯茎の骨部分にネジを埋め込んで歯を動かす「インプラント矯正」など、さまざまな方法、組み合わせが存在します。
現状の歯並びや希望している歯並び、そして治療を行ううえで重視するポイントなどは人それぞれ異なるものなので、まずはお近くの歯科矯正専門クリニックなどに相談してみてください。
現状の歯並びや希望している歯並び、そして治療を行ううえで重視するポイントなどは人それぞれ異なるものなので、まずはお近くの歯科矯正専門クリニックなどに相談してみてください。
大人になってから歯列矯正するには
歯列矯正は子どものうちに行うもの、というイメージを抱いている方のなかには、大人になってから行う場合はとにかく早めに治療したほうが効果的だと思っている方もいるかもしれませんが、基本的にはいつ始めてもかまいません。
子どもの歯を矯正する場合は、生え変わりの時期や成長過程をふまえたうえでタイミングや治療法を決める必要がありますが、成人であればほとんど歯の成長は完了しているので、どちらかというと、「いつから始めたいか」ではなく「いつまでに終わらせたいか」を考えて逆算して治療を始めるとよいでしょう。
歯並びは見た目や食事の仕方だけでなく、生活全体に関わってくるもの。自身では気がついていなくても原因不明の片頭痛や肩こりに悩まされるという方のなかには、歯並びが原因で引き起こされているという場合もあるかもしれません。いま一度、お口の中の健康を見直してみてもいいかもしれませんね。
子どもの歯を矯正する場合は、生え変わりの時期や成長過程をふまえたうえでタイミングや治療法を決める必要がありますが、成人であればほとんど歯の成長は完了しているので、どちらかというと、「いつから始めたいか」ではなく「いつまでに終わらせたいか」を考えて逆算して治療を始めるとよいでしょう。
歯並びは見た目や食事の仕方だけでなく、生活全体に関わってくるもの。自身では気がついていなくても原因不明の片頭痛や肩こりに悩まされるという方のなかには、歯並びが原因で引き起こされているという場合もあるかもしれません。いま一度、お口の中の健康を見直してみてもいいかもしれませんね。