女子会に使われるシチュエーションを想定しているカフェでは、いわゆる“女子ウケ”がいいとされる料理やデザートがメニューに多く取り入れられています。一品料理のみならずコースの用意、なかには“女子会コース”と銘打たれるものまで揃っているカフェも珍しくないため、今日、女子会利用のお客様に対する注力の度合いは比較的簡単に測れる状況だといえます。

いずれにせよ、女性向けランチメニューが意図的にラインナップされていれば、ひとまず安心できるはずです。また、「料理の量はほどよく抑えられているが品数は多い」「デザートの見栄えにこだわっている」といった要素も、女性を意識したサービスだと捉えることができるため、お店選びの決め手になり得るでしょう。

おしゃれな外観、内装が目を引くカフェは女子会向けといえるでしょう。加えて、落ち着いた雰囲気も相応しい要素だと考えます。

そうしたなか、おすすめは開放感のあるホール付きカフェです。おそらく、意外に思われるかもしれません。というのは、理想の女子会に対して盲目的に個室のイメージを持たれる方も多いからです。

けれども、選びたい空間が端からその一択であるのは少々もったいないように感じます。もちろん、自分たちだけで空間を独占できるなど個室を使うことにメリットがあるのも確かです。しかし、同時に懸念点が存在することも知っておいた方がいいでしょう。それはずばり閉塞感ゆえの風通しの問題です。閉じた空間で会話を繰り広げるとなると、大抵空気が重くなる傾向にあります。話題もつい陰湿な方向へと向かいがちです。一概にはいえずとも、実は本音で話すことが難しいといった声もよく聞きます。

また、個室以外であっても、狭い場所は避けた方が無難です。隣の席との距離が近すぎるのは、いわずもがな窮屈だと思います。伸び伸びと食事をとることができなければ、ストレスになりかねません。さらには周囲の目も気になるはずです。その場合、本音で話すことに少なからず躊躇が生まれるでしょう。

他方、開放感のあるホール付きのカフェの場合、空間が閉ざされていないうえに隣の席との距離も確保できるため、自然体でストレスなく会話を楽しめます。周囲の声がほどよくBGM代わりになるのも一興です。

おしゃれかつ開放的な場で仲間と楽しくランチタイムを過ごせることは、筆舌しがたい贅沢です。心なしか出されるメニューすべてが逸品に思えてくる不思議。そう、快適な空間は料理の美味しさまでお膳立てしてくれます。そのため、非常に重要なポイントだといえます。

TVやインターネットで話題となったお店に対してはつい興味・関心を抱きがちですが、どうしても混雑する可能性が高いため、安易にそのお店に決めないよう注意が必要です。仮に予約が取れたとしても、店内の慌ただしさや、次のお客様が控えているため短時間しか滞在できないことから、十分な満足感が得られないかもしれません。

時間に追われず、のんびり会話を楽しむのが女子会の醍醐味。混雑が予想される話題のお店は別の機会に足を運ぶとして、女子会で使うカフェにはキャパシティに幾分の余裕がある場所を選ぶのが得策でしょう。